susunshunのお粗末な記録

お粗末に丁寧に生きる

意思決定に関するメモ

自分はなんちゃらリーダーだったりなんちゃらマネージャーという肩書のもとお仕事をすることが多く、日々いろんな意思決定を行ってきた。 そんな中で「意思決定って難しいよね」なトークを社の人としていて、気付きがあったのでメモ

正解は無い

意思決定というのは、大前提何が正しいものか分からない中で行うことが大半である。 極端な話、正しいものが何かが明確な状態でそれを選択することは意思決定とは言わない。

人間生きているからには正しいことをやりたい人が多いと思うので、なるべくその確度を上げるために議論を重ねたり、情報収集をしたりなど努力を重ねる。しかし、最終的には正解には辿り付かない状態でAかBかを決める必要があるということを踏まえておかねばならない。 そういうこともあって、何が正しいのか?の見極めに時間を使いすぎることは決して良い選択とは言えない。

また、正解に辿りつくことは無いとしたときに、選択を誤る可能性はもちろんゼロではない。 何かを選択するということは、選択しなかったことのリスクを一定許容するものである。 これはリスクコントロールしましょうという話ではなく、勇気を持ってリスクテイクしような、という考え方がよいのかなと思っている。

満場一致を望まない

何かを意思決定する際に、ステークホルダー全員が心から賛同している状態が望ましいのは言うまでもない。 しかし、現実はそうもいかない。 前述の通り正解は無いという状態のもと、人間それぞれの価値観・環境・立場・その他様々の違いがある中で、満場一致で意見が揃うということはそうそう無いからだ。

したがって、何かの意思決定を推進する立場にいるのであれば、全員の賛同が得られない中、AかBかを決定し進めていく必要がある、ということは踏まえておきたい(自分と一緒に仕事したことある人は分かると思うが自分は皆の納得・賛同を欲しがりがち) それは反対意見は気にしてもしゃーないから無視して進めようということではなく、AかBか意見が割れていても、1段抽象度を上げたαに関しては意見が揃っている、という状態は必要かなと思う。

意思決定の舵を持たないという選択

意思決定を行うには、多くの情報が必要不可欠だ。 一方で新しい環境に入ったばかりの頃は、その領域におけるドメイン知識が大きく不足している。 そこでドメイン知識をキャッチアップし、”自分が” 意思決定を主体的にできるように努力することはもちろん大切である。

一方で何故意思決定をするのかを考えてみると、何らかの事柄を前に進めたいからであって、そこに "自分が" 意思決定できるようになることは必須条件ではない。 従ってドメイン知識のキャッチアップはもちろん重要ではある一方で、意思決定の舵を持たない(=代わりに意思決定してくれる人を探す)ということは同じくらい重要である。

意思決定に関して深堀りしていくと結局のところ要はバランスおじさんみたいな話にはなってしまうのだが、自分の行動・思考パターン的にここはポイントだなと思うことの雑メモであった。